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ATAGOYA阿多古屋|天竜の大自然に囲まれた貸切古民家民宿を宿泊レポ!

阿多古屋の内観

浜松市天竜区にある、ATAGOYA阿多古屋に宿泊してきました。

阿多古屋は、湿板写真家であり、幕末明治初期の湿板写真コレクターでもあるオーナーの林さんが、築160年の建物をリノベーションしてつくった1日1組限定の古民家民宿です。

目の前には平成の名水百選にも選ばれた阿多古川の清流広がり、天竜の大自然を感じながら川遊びやBBQ、古き良き建物の非日常空間を楽しむことができます。

阿多古屋の立地とアクセス

阿多古屋があるのは天竜区西藤平。遠州鉄道「西鹿島駅」からは車で約18分ほど走ったところにあります。

阿多古屋の外観

こちらの建物は元々「阿多古館」と呼ばれ、切り出した材木を川へ流す中継場所で働く人々の食事を提供する場所として活用されていたそう。江戸時代の末期ごろには既にあったとされ、築年数は160年を超えています。建物自体はリノベーションされているので、古き良き雰囲気を残しつつも、宿泊者にとって快適な空間になっています。

 

周囲は天竜の大自然に囲まれ、すぐ目の前には"平成の名水百選"に選ばれた阿多古川の清流が広がっています。かつてはこの辺りは「落合銀座」と呼ばれ、栄えていた場所だったそう。

阿多古川

阿多古屋からすぐの2つの川が合流する「出合い」という場所は、昔からここ阿多古で縁起の良いとされているスポットとされています。緩やかな程よい浅瀬になっているので、川遊びにもちょうどよく、宿泊とセットで楽しむことができます。

 

オーナーの林さんは、画家、湿板写真家、幕末明治初期の湿板写真コレクターと、肩書きの多い方。

阿多古館や天竜の歴史にも詳しく、施設の使い方以外にも、周辺のおすすめスポットや阿多古にまつわる歴史までていねいに教えてくれます。

阿多古屋のオーナー

阿多古屋の内観

阿多古屋は1日1組限定の貸切スタイルの古民家民宿です。最大15名(添い寝の場合は20名)まで宿泊することができます。

1階の様子

メインスペースの6名掛けのテーブル席は、宿泊者が集まり談笑したり、食事をとったりするのに適したスペースになっています。

阿多古屋の内観

隣には大の字になって寝転びたくなるような畳のスペースも広がっています。

阿多古屋の内観

古民家の風合いと見事に調和した家具や小物の配置は、思わずうっとりとしてしまうような雰囲気の良さです。

 

館内にはWi-Fiはもちろん、UNOやトランプなどのちょっとしたゲームも用意されていて、古民家民宿にありがちな不便さは一切感じません。

阿多古屋の設備

 

隣の部屋には大きなプロジェクターとソファーが広がっています。

阿多古屋の内観

阿多古屋の内観

Bluetooth対応のBOSE音楽プレーヤーや、変換アダプタなども用意されています。大型スクリーンに映画を映して鑑賞したり、JAZZを流しながら、ゆったりと古民家の雰囲気を楽しむといった最高の時間を過ごすことができます。

阿多古屋の設備

 

1階には趣のある土間もあります。すぐ外にはBBQスペースや簡易的なシャワーがあるので、川遊びの際の出入り口などに使うことができます。

阿多古屋の内観

建物内のトイレやお風呂などの扉にはフックで施錠する簡易的な鍵が付いています。チェックイン後はオーナー含めスタッフが誰もいない貸切状態になり、プライベートな時間を楽しむことができます。預かったキーは、チェックアウト時にBOXに入れて返却します。

2階の様子

2階には大人数で過ごすのにピッタリな大広間と、寝室スペースがあります。

阿多古屋の内観

大きくゆったりとしたソファーに座れば、窓から覗く自然と川のせせらぎをききながら最高のリラックスタイムを過ごせます。

阿多古屋の内観

余談ですが、窓際に掛けられている「ひょうたん」には、阿多古館時代に「宴会をやっている」という合図として使われていた歴史があるそうです。ただのリノベーションされた古民家ではなく、歴史の重みを感じる「本物の空間」がここにはあります。

寝室スペース

寝室スペースは和の雰囲気の畳の部屋になっています。最大で15名が宿泊できますが、体感ではそれ以上の広さを感じます。

阿多古屋の内観

 

今回は5名で宿泊しましたが、余りの広さにスペースを持て余してしまうぐらいでした。これだけ広いスペースで眠ると、疲れも吹き飛びます。

阿多古屋の内観

阿多古屋の設備

阿多古屋は古民家でありながら、最新設備が整った、利用者のためを考えられた空間になっています。

キッチンスペース

キッチンスペースは数人で作業しても窮屈さを感じない、広々としたスペースになっています。

阿多古屋の内観

ガスコンロは4口。大型の冷蔵庫や、フライパン、鍋などの調理器具、食器類も十分な種類と数が揃っています。

 

BALMUDAのオーブンレンジ、炊飯器、トースターなど、全て最新の調理家電が置かれていて、下手したら自宅よりも快適かもしれません。

阿多古屋のキッチン

お風呂・洗面所・トイレ

もっとも清潔感の気になる、洗面所、お風呂、トイレは、パーフェクトとも言える空間です。こちらは開放感のある洗面所。

阿多古屋の洗面所

お風呂はお湯を入れると檜の香りが立ち、最高にリラックスできる空間です。大人が足を伸ばしても十分な広さがあります。

阿多古屋のお風呂

シャンプーやリンス、ボディーソープはもちろん、洗濯機や洗剤も用意されています。連泊にも不便なく対応できます。

 

トイレは洗浄器付きが2つあります。2つあるので多人数で泊まってもストレスがなく、清潔感もバッチリです。

阿多古屋のトイレ

アメニティ

アメニティはフェイスタオル、バスタオル、歯ブラシ、ボディースポンジがあります。連泊の際には、宿泊数分のアメニティを用意してもらえます。

阿多古屋の食事

阿多古屋の食事提供サービスはありません。全て自分で用意をする必要があります。

BBQ(有料)

BBQコンロと焚き火台は有料になりますが、阿多古屋に泊まるならマストで楽しみたいオプションです。

オーナーおすすめの「天竜ハム」でお肉を用意すれば、より一層満足度が高まります。野菜は西鹿島駅からすぐの「スーパーこでら」が近くておすすめです。

阿多古屋のBBQ

朝食(セルフ)

朝食は天竜ハムのベーコンやソーセージに目玉焼きで。ベーコンは好みの厚さにカットしてくれるので、厚切りにしてちょっとリッチな朝食を楽しむのがおすすめです。

阿多古屋の食事

天竜ハム吉野屋精肉店|地元民に愛されたお肉屋さんには多くのこだわりが詰まっていた

阿多古屋のおすすめ度は?

おすすめ度は文句なしに★5つです!点数を付けるとしたら4.9/5.0です。

阿多古屋の外観

古き良き雰囲気だけでなく、宿泊者のためを考えた利便性も兼ね備えていて、素晴らしい空間です。

ただ、公式ホームページでもある通り、「虫」と「すきま風」だけは気になる人は気になるかもしれません。

申し訳ございません阿多古屋には網戸がございません。
夏場には虫が皆様をお騒がせしてしまうかもしれません。

阿多古屋はとても古い建物のため、すきま風が入ってしまいます。夏は心地よく涼しく、冬はとても寒いのですが火の暖かさ、ありがたさを心から感じます。

出典:阿多古屋(公式)

3月の半ば頃に宿泊した際は、すきま風だけは気になりました。

1階はエアコンを付けてブランケットを掛けても、少し足元が寒く感じました。2階にいけば寒さを感じず、むしろブランケットがいらないぐらいだったので、寒い場合は2階を利用するのがおすすめです。

阿多古川

ただ、そんな欠点も感じない魅力が阿多古屋にはあります。

目の前に広がる大自然や、雰囲気のいい空間。暖かくなれば川遊びもできる阿多古川。

5名以上で利用すれば、これだけの設備と空間で宿泊料金が1名あたり7,200円+税になるので、正直、安すぎるくらいです。

楽天トラベルの評価が2020年7月時点で、9名の口コミに対して5.0なのも納得です。

客室状況と最安値をチェックして予約

阿多古屋は、現在、楽天トラベルからのみ宿泊予約ができます。

この記事を書いている時点では、大手旅行サイト【じゃらん】などでは取り扱いがありませんでした。

楽天トラベル】で最安値やクーポン情報等を確認して予約をするのがおすすめです。

阿多古屋の基本情報

住所 静岡県浜松市天竜区西藤平288−1
電話番号 090-6460-0550
アクセス 【車】
新東名高速道路「浜松浜北IC」より約25分
西鹿島駅より約18分
インターネット環境 無線LAN有り
主な設備 ガスコンロ4口/大型冷蔵庫/炊飯器/電子レンジ/トースター/電気ケトル/各種調理器具/食器/洗浄器付トイレ×2/洗濯機/風呂/シャンプー/リンス/ボディーソープ/ドライヤー/冷暖房エアコン6台/BOSE音楽プレイヤー-Bluetooth/プロジェクター
アメニティ バスタオル/フェイスタオル/歯ブラシ/ボディースポンジ
有料設備 ・冬期 灯油使用燃料チャージ 2,000円/20ℓ
・野外焚き火台 1,000円
・バーベキュー用コンロ 1,500円
・薪 1,000円
・バーベキュー用炭 1,000円
タバコ 建物外に喫煙スペースあり
駐車場 10台/無料(予約不要)
チェックイン 14:00(最終21:00)
チェックアウト 10:00
公式サイト 阿多古屋



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むらきち

ココハマ編集長兼ライター。趣味はドミトリー、カプセルホテル巡りのひとり旅。サウナー。天竜にセカンドハウスを作ってテントサウナライフを楽しみたい。

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